電子書籍の紹介:多職種チームで取り組む 特別措置室の作り方

公開日:2025年6月2日

早ければ今年(2025年)の秋にもPSMA核医学治療(Lu-PSMAリガンド療法)が承認される可能性が高いと言われています。
Lu(ルテチウム)は比較的飛距離の小さいベータ線と同時に飛距離の大きいガンマ線も放出するので、患者の受け入れに当たっては、放射線汚染防護措置をほどこした放射線治療病室を設ける必要があります。
ただし、本格的防護措置をほどこした放射線治療病室でなくとも、必要最小限の防護措置をほどこした特別措置病室でも良いとされています。
しかし、このLu-PSMA治療を希望する前立腺がん患者さんを受け入れるには、まだまだ特別措置病室が不足しており、また、こうした治療には不慣れな施設が大半であるため、その準備に難渋しているという現状があります。
PSMA治療より数年早く、神経内分泌腫瘍の核医学治療薬ルタテラの導入に携わった経験をもつ横浜市大附属病院核医学治療チーム(代表:高野祥子先生)が、特別措置病室の作り方を解説した電子書籍が出版されています。
患者さんにはこうした最近の動きを紹介するとともに、医療関係者の皆様にもこの電子書籍をご紹介し、一日も早く、患者受け入れ環境を整えていただけるようお願いしたいと思います。

電子書籍の申込みはこちらから
https://medicalnote.jp/features/books/1/?utm_source=society&utm_medium=referral
多職種チームで取り組む 特別措置室の作り方

著者:横浜市立大学附属病院 核医学治療チーム
発行年月:2025年4月  120頁
定価:5,500円 (本体5,000円+税)