赤倉功一郎先生からの寄せる言葉

腺友倶楽部設立にあたって

JCHO東京新宿メディカルセンター
院長補佐・泌尿器科部長 赤倉功一郎

赤倉先生このたび前立腺がん患者会「腺友倶楽部」が設立されたとうかがい、とても喜ばしく思っています。
不幸にも、我が国の前立腺がん急増の予想は現実のものとなっており、毎年多くの方が新たに前立腺がんと診断されています。その一方で、前立腺がんにはさまざまな治療選択肢があります。
早期前立腺がんに対しては、無治療でのPSA監視療法から、開腹手術・内視鏡手術・ロボット補助手術、小線源治療・X線による外照射や粒子線治療まで、たくさんの治療法があります。進行がんにおいても、ホルモン療法を中心に、新規ホルモン薬や化学療法薬などが続々と登場してきています。
突然前立腺がんと告げられた方からすると、さまざまな治療法の中からどれか選んでくださいと言われても、困惑するばかりではないでしょうか。我々医療者もきちんと説明し同意をいただくことに努めていますが、患者側からの視点のサポートも非常に重要なことです。このような意味で患者会の果たすべき役割は大きいはずだと思います。
これまで、乳がんをはじめとしたほかのがん種においては多くの患者会が組織されて活発に活動してきました。しかし、前立腺がんに関しては「腺友倶楽部」が本邦初の患者会ではないかと思われます。
患者・家族・医療者が協調して患者中心の医療を成し遂げていくために、「腺友倶楽部」が大きく発展していくことを願っています。

最終更新日:2015年1月22日